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認知症かもと思ったら|松山の相談窓口

同じことを、さっきも聞かれた。財布が見つからんと、また探しよる。約束していた通院の日を、まるごと忘れている。

離れて暮らしていても、電話の向こうで気づくことがあります。そして多くのご家族が、そこで一度止まってしまう。。。病院に連れて行くべきなのか。本人に「認知症かもしれん」と言えるのか。どこに相談すればええのか。

大将のところにも、そのあたりで足踏みしておられるお声が届きます。今日は最初の一歩の話を。松山市には、診断がついていない段階から相談できる窓口がいくつもあります。

9月は「認知症月間」です

まず、もうすぐ9月です。2024年1月に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」(令和5年法律第65号)の第9条は、9月21日を「認知症の日」、9月1日から9月30日までを「認知症月間」と定めています。条文にはこう書かれています。

国民の間に広く認知症についての関心と理解を深めるため、認知症の日及び認知症月間を設ける。

9月に自治体のイベントが増えるのは、この法律にもとづく取り組みです。

記念日そのものが、何かを解決してくれるわけではありません。ただ、「そういえば、うちも一度相談してみようか」と家族が話す口実になる。大将は、そこに意味があると思うんです。

松山市の認知症相談の道すじ。まず地域包括支援センターへ

迷ったら、まず地域包括支援センターへ

窓口がいくつもあると書きましたが、入口は一つで大丈夫です。地域包括支援センターです。

ここは高齢者の暮らしを総合的に支える、市が設置した相談拠点です。保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員(ケアマネジャーの中でも上位の資格を持つ人)がチームで対応します。松山市の説明でも、総合相談・支援や権利擁護とならんで認知症高齢者支援が業務に挙げられています。

松山市には市内13か所とサブセンター2か所が置かれ、担当は町名で決まっています。どこが担当か分からないときは、市の公式サイトの町名別一覧を見るか、基幹型地域包括支援センター(電話 089-948-6784)に聞けば教えてもらえます。

ここで押さえておいていただきたいのは、次の3点です。

  • **ご家族からの相談も受け止めてもらえます。**厚生労働省の業務マニュアルでは、総合相談支援を「地域に住む高齢者等に関するさまざまな相談を全て受け止め」る業務と説明しています
  • だから、診断がついていない段階でも構いません

本人に「病院に行こう」と切り出せないまま、家族だけが先に疲れていく。。。そういうときこそ、先に相談していただきたいと大将は思います。

受診をどうするか迷うとき

相談すると、多くの場合で医療の話が出てきます。ここにも段取りがあり、入口はかかりつけ医です。愛媛県は県内に認知症疾患医療センターを7か所指定しており、松山を含む圏域にもあります。早期発見・早期対応の促進や医療・介護の連携強化を担う医療機関で、原則として紹介を受けた患者の診断や治療方針の選定等を行うとされています。

いきなり専門の病院を探す必要はありません。愛媛県のページにも「まずはかかりつけ医や地域包括支援センターにご相談ください」と。

もうひとつ、認知症初期集中支援チームという仕組みがあります。松山市の説明では、医師、保健師、精神保健福祉士、主任介護支援専門員、社会福祉士などの専門職で構成されるチームで、訪問して本人の様子を確認し、家族に助言し、必要な医療や介護サービスにつながるよう支援するのが役割です。

「本人が家から出たがらない」「受診に強く抵抗する」という場合に、この仕組みが助けになることがあります。窓口は基幹型地域包括支援センター(電話 089-948-6949)、または地区の地域包括支援センターです。

診断や治療の判断は医師のお仕事です。お伝えしたいのは、その医師にたどり着くまでの道が用意されているということ。

外出が心配なときと、話を聞いてほしいとき

診断や受診とは別に、ご家族が現実に困るのが「ひとりで出かけて帰れなくなったら」という心配です。

松山市には、松山市認知症高齢者SOSネットワーク(通称「おまもりネット」)があります。松山市と松山市社会福祉協議会が協働する市民参加型のネットワークで、行方不明になった場合に、協力者や協力事業所へ電子メールで捜索協力を依頼する仕組みです。登録すると、連絡先や登録番号を印字したお守りキーホルダーが用意されます。

大事なのは、これが事前登録の制度だということ。困ってから駆け込むのではなく、困る前に登録しておく仕組みです。段取りの手前でどれだけ仕込んでおけるか。介護も、そこはよく似ています。届出書は長寿福祉課・松山市社会福祉協議会地域支援課・地域包括支援センターの窓口へ。

ご家族自身のための場所もあります。認知症カフェは、松山市の説明によれば「認知症の人やその家族と、医療や介護の専門家だけでなく、地域で誰もが気軽に、まるでカフェのように参加できる『集いの場』」。市内の一覧は市の公式サイトにあります(令和8年6月現在の版)。公益社団法人認知症の人と家族の会 愛媛県支部では電話相談のほか、「つどい」も開かれています。

目的別に並べると、こうなります。

こんなとき 相談先 連絡先・受付
どこに相談していいか分からない 地域包括支援センター(基幹型) 089-948-6784
受診を考えたい かかりつけ医 → 認知症疾患医療センター(愛媛県指定) 原則は紹介。まず地域包括支援センターへ
本人が受診を嫌がる・様子を見てほしい 認知症初期集中支援チーム 089-948-6949
ひとりで外出して帰れなくなるのが心配 おまもりネット(事前登録) 089-948-6949(平日8:30〜17:00)
同じ立場の人と話したい 認知症の人と家族の会 愛媛県支部 089-923-3760(月・火・木・金 10:00〜16:00)
近くの集いの場を知りたい 認知症カフェ 市内一覧は松山市の公式サイト(令和8年6月現在の版)

(出典: 記事末尾の各ページ。2026年8月時点)

松山では、どうなっているか

松山市は、認知症に関する情報を**「まつやまオレンジサイト」という専用ページ**にまとめています。サポーター養成、チームオレンジ、SOSネットワーク、若年性認知症、成年後見制度、認知症カフェへは、ここから入っていけます。

紙の資料もあります。松山市版の認知症ケアパス**「まつやまオレンジぶっく」という冊子**です。市の説明では「認知症の人やその家族、市民のみなさまに認知症について知ってもらい、早期発見、早期治療につなげてもらうためのパンフレット」。全9章で、早期発見・早期受診、接するときに大切なこと、進行に合わせて受けられるサービスの例、地域包括支援センターの一覧までが入っています。市役所や各支所、市民サービスセンター(フジグラン松山、いよてつ高島屋)、地域包括支援センターで配布中。買い物のついでに一冊もらっておけます。

大将が「おっ」と思ったのは、その第1章の見出しが「理解しよう新しい認知症観」であることです。認知症を「何もできなくなること」として説明しない姿勢が、冊子のいちばん最初に置かれている。ここは、ええなと思いました。

大将では、こう考えています

大将はブログで、介護をする家族の気持ちはこう移り変わっていく、と書いてきました。

段階 家族のこころ
①戸惑い・否定 受け入れられない
②混乱・怒り・拒絶 もう顔もみたくない
③割り切り 援助・協力があればできる
④受容 あるがままを受け入れられる

そして、「受容できたとき、はじめてその方と正面から向き合えます」と。

いま①や②のあたりにおられる方は、ご自分を責めておられるかもしれません。がしかし。そこは、みんなが通る場所です。①や②にいることが悪いのではない。そこにいると気づけているだけで十分だと、大将は思います。

もうひとつ。大将が掲げている「快」という一文字は、もとをたどれば認知症ケアの学びから出てきた言葉です。言葉での意思表示が苦手になった方の思いを受け取るには、言葉以外の表し方を受け止め、受け入れ、かたちにしていくしかない。研修で講師の方々が口をそろえて言われていたのが、「快」でした。

まとめ

持ち帰っていただきたいのは、3つです。

  1. **診断がつく前でも相談できます。**入口は地域包括支援センター(基幹型 089-948-6784)
  2. **受診はかかりつけ医から。**専門の医療機関は原則、紹介での受診です
  3. **困る前に登録できます。**外出の心配には、おまもりネットの事前登録を

介護保険をこれから申請される段階でしたら松山で介護保険を申請するには?窓口と流れを、在宅を続けるか施設を考えるかで迷っておられるなら在宅介護の限界、どこで施設を考えるかをご覧ください。お金や契約の管理が心配でしたら身寄りがないとき頼れる制度と松山の相談先に成年後見制度の話をまとめています。

相談は、早すぎて困ることはありません。「まだ大丈夫やと思うのですが」という前置きで電話していただいて、まったく構わんのです。

大将が大事にしている「快」は、こちらが与えるものではなく、受け取った方の反応から生まれるものだと思っています。だから、してあげているのではなく、させていただいている。その姿勢を続けること。それが大将の約束です♪

松山近郊でグループホーム・デイサービス・居宅介護をお探しでしたら、見学のご相談をどうぞ。決めきれていない段階のご相談こそ、遠慮なく。

この記事の出典

まずは、見学にお越しください。

どの施設が合うのか、費用はどれくらいか。決めていない段階のご相談で結構です。お電話でもフォームでもお受けします。

見学のご相談 →

お電話 089-993-5737