ショートステイの使い方|松山での申し込みと費用
家での介護が続くと、介護する側の体も気持ちも、少しずつすり減っていきます。
「数日だけでも、ぐっすり眠りたい」「法事で家を空ける日、親をどうしよう」。そう思いながらも、「親を預けて休むなんて、自分が楽をしたいだけやないか」と、口に出せずにいる。。。そんなご家族は少なくないと思います。
大将です。
そんなときの選択肢のひとつが、ショートステイ(短期入所)です。今日は、松山市と厚生労働省の公式情報をもとに、ショートステイの仕組み・日数のルール・費用の考え方・松山での相談先を整理します(2026年9月時点)。
ショートステイとは — 2つの種類
ショートステイは、介護保険の在宅サービスのひとつです。自宅での暮らしを続けながら、短い期間だけ施設に泊まって介護を受けます。種類は2つ。
| 種類 | どんなサービスか(松山市の説明より) | 主な利用先 |
|---|---|---|
| 短期入所生活介護(ショートステイ) | 自宅での生活が一時的に困難になったときに短期間入所し、入浴や排せつ、食事などの世話や機能訓練など、施設入所者と同様の介護を受ける | 特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、介護老人保健施設、老人短期入所施設など |
| 短期入所療養介護(医療型ショートステイ) | 病状が安定期にある要介護者が短期間入所し、医学的管理のもとにおける介護を受ける | 介護老人保健施設など |
出典: 松山市「短期入所生活介護・介護予防短期入所生活介護(ショートステイ)」「短期入所療養介護・介護予防短期入所療養介護」。2026年9月確認
要介護の方だけでなく、要支援1・2の方も「介護予防短期入所生活介護」「介護予防短期入所療養介護」として利用できます。
ここで大将がいちばんお伝えしたいのは、目的のところです。
松山市の案内では、ショートステイの目的を「自立した生活の改善、心身機能の維持、家族の介護負担の軽減など」としています。家族の介護負担の軽減が、目的として公式に書かれているんです。介護する方が休むために使うことは、わがままでも手抜きでもなく、制度の想定の内側にあります。
在宅介護をどこまで続けるかで迷っている方は、在宅介護の限界、どこで施設を考えるかもあわせてご覧ください。
日数のルール — 「連続30日」と「認定期間の半分」
ショートステイには、日数について2つの決まりがあります。
連続して使えるのは30日まで
松山市の案内には、「連続する30日間が限度とされており、それが月をまたいだ利用であっても通算されます。30日を越えた場合、保険請求ではなく全額利用者負担となります」と書かれています。月が変わってもリセットされません。
認定期間の「おおむね半分」が目安
もうひとつは、利用日数の合計の目安です。基準上、「要介護認定等の有効期間のおおむね半数を超えないようにしなければならない」とされています。
ただし松山市は、「利用者の心身状況や家族等の意向に照らし、この目安を超えてサービスの利用が特に必要な場合は、これを上回る日数の短期入所サービスを居宅サービス計画に位置づけることも可能」としています。その場合は、目安を超えて利用が必要な理由をケアプラン(居宅サービス計画)に書いておくことになっています。
| ルール | 内容 |
|---|---|
| 連続利用の上限 | 連続30日まで。月をまたいでも通算。31日目以降は全額自己負担 |
| 利用日数の目安 | 要介護認定等の有効期間のおおむね半数を超えない |
| 目安を超える場合 | 特に必要なら、理由をケアプランに明示して位置づけることが可能 |
出典: 松山市「短期入所生活介護・介護予防短期入所生活介護(ショートステイ)」。2026年9月確認
なお、泊まらずに日中だけ使う形は、緊急で他の居宅サービスを使えない場合に限った例外とされています。日中の通いならデイサービスの出番です。過ごし方はデイサービスの一日|レクは何のためにあるかに書いています。
使うまでの流れ — 入口はケアマネジャー
流れを図にすると、こうなります。
- 要介護(要支援)認定を受ける — まだの方は申請から。松山市での流れは松山で介護保険を申請するには?窓口と流れにまとめています
- ケアマネジャーに相談する — 厚生労働省の説明では、ケアマネジャー(居宅介護支援)は本人や家族の希望などを考えたうえでサービスの計画を立て、事業者との連絡・調整を行う役割です
- ケアプランに位置づけ、事業所と日程を調整する — 利用したい時期や日数、目的(介護する方の休息・冠婚葬祭など)を伝えます
- 利用する
「法事の日だけ」「月に数日ずつ」など、使い方は事情によってさまざま。予定が分かっていれば、早めにケアマネジャーへ伝えておくと調整しやすくなります。大将は昔ブログで、仕事は「焼く」だけでは完成せず、その手前の「仕込み」やタイミングまで含めて出来上がる、と書いたことがあります。ショートステイの段取りも同じだと思うんです。ケアマネジャーの探し方はケアマネジャーは選べる?松山での探し方をどうぞ。
費用の考え方 — 介護サービス費と、食費・滞在費
ショートステイの費用は、大きく分けて次のように考えます。
- 介護サービス費 — 介護保険の対象。所得に応じて1割・2割・3割のいずれかを自己負担します。負担割合の決まり方は介護保険の自己負担、1割・2割・3割の決まり方をご覧ください
- 食費・滞在費 — 介護サービス費とは別にかかります。額は事業所ごとに違うので、利用前に確認を。所得によっては軽くなります(下記)
- 区分支給限度額との関係 — 松山市の案内のとおり、在宅でサービスを使う場合は、要介護状態区分ごとに1か月に給付を受けられる限度額が定められています。ショートステイもデイサービスなどと組み合わせる中で、この枠との兼ね合いをケアマネジャーと確認します
松山市の案内では、ショートステイでは「おむつに係る費用は一切徴収できません」とされています。
所得によっては、食費・滞在費が軽くなる
世帯全員が市町村民税非課税などの要件に当てはまる方は、負担限度額認定を受けると、食費・滞在費の負担が軽くなります。松山市の案内では、ショートステイ(短期入所生活介護・短期入所療養介護)もこの軽減の対象です。
令和8年8月からの、ショートステイの食費の負担限度額(日額)は次のとおりです。
| 利用者負担段階 | 第1段階 | 第2段階 | 第3段階① | 第3段階② |
|---|---|---|---|---|
| ショートステイの食費(日額) | 300円 | 600円 | 1,030円 | 1,360円 |
出典: 厚生労働省 介護保険最新情報 Vol.1506(令和8年5月29日)。令和8年8月1日からの額。2026年9月確認
段階の決まり方や、滞在費(部屋代)を含めた仕組みは施設の食費・部屋代はどう決まる?軽減制度の話で詳しく説明しています。
この認定は申請しないと受けられません。松山市では介護保険課に「介護保険負担限度額認定申請書」を出します。認定の有効期間は、原則として申請日の属する月の初日から毎年7月31日までで、毎年の更新申請が必要です(市から個別の案内はありません)。
松山では、どうなっているか
松山市の公式ページで確認できる窓口です。
| 用件 | 窓口 | 電話 |
|---|---|---|
| ショートステイの利用・日数のルール | 松山市 介護保険課 介護給付担当 | 089-948-6885 / 089-948-6924 |
| 食費・滞在費の軽減(負担限度額認定) | 松山市 介護保険課 介護給付担当 | 089-948-6885 / 089-948-6924 |
| 要介護認定の申請 | 松山市 介護保険課 要介護認定申請担当 | 089-948-6841 / 089-948-6926 |
| 何から始めればよいか分からないとき | お住まいの地区の地域包括支援センター(市内13か所+サブセンター2か所) | 基幹型 089-948-6784 |
出典: 松山市「短期入所生活介護・介護予防短期入所生活介護(ショートステイ)」「施設入所者等の利用者負担軽減(介護保険負担限度額認定申請)」「介護保険課」「松山市地域包括支援センター」。2026年9月確認
市内のショートステイを行っている事業所は、松山市の「介護サービス事業所一覧」や、厚生労働省の介護サービス情報公表システムで探せます。調べ方は介護サービス情報公表システム|見学前の調べ方に書いています。
地域包括支援センターは、保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員がチームで、高齢者の暮らしや介護の総合相談を受ける公的な窓口です。ひとりで抱え込まんと、使ってください。
まとめ
- ショートステイは、施設に短期間泊まって介護を受ける在宅サービス。松山市は目的に「家族の介護負担の軽減」を挙げています
- 連続して使えるのは30日まで(月をまたいでも通算)。利用日数は認定期間のおおむね半分が目安で、特に必要なら理由をケアプランに書いて超えることも可能です
- 入口はケアマネジャー。ケアプランに位置づけ、事業所と日程を調整します
- 食費・滞在費は保険の対象外ですが、所得によっては負担限度額認定で軽くなります(申請が必要・毎年更新)
- 松山市の窓口は介護保険課 介護給付担当(089-948-6885)、迷ったら地域包括支援センターへ
介護は長い道のりです。介護する方が休むことも、在宅を続けるための大事な備えだと大将は考えています。
大将が大事にしている「快」は、こちらが「してあげる」ものではなく、受け取ってくださる方の反応から生まれるものです。昔、自分のブログにも「その人の今が快なのか?」と書きました。これは、ご本人だけの話ではないと思うんです。支えているご家族の今が快かどうか。そこも、同じくらい大事にしたい。
大将のところでは、グループホーム・デイサービス・居宅介護をやっています。在宅での暮らしの組み立て方も含めて、見学のご相談はこちらのフォームからどうぞ♪
出典
- 松山市「短期入所生活介護・介護予防短期入所生活介護(ショートステイ)」 https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kurashi/kaigohoken/kaigohoken/hokensa-bisu/zaitaku/tanki_seikatsu.html
- 松山市「短期入所療養介護・介護予防短期入所療養介護」 https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kurashi/kaigohoken/kaigohoken/hokensa-bisu/zaitaku/tanki_ryouyou.html
- 松山市「施設入所者等の利用者負担軽減(介護保険負担限度額認定申請)」 https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kurashi/kaigohoken/kaigohoken/hutan/gennin.html
- 松山市「介護保険で利用できるサービスと利用料」 https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kurashi/kaigohoken/kaigohoken/sa-bisuriyou/aramashi.html
- 松山市「介護サービス事業所一覧」 https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kurashi/kaigohoken/kaigohokenunei/zyouhou/jigyousyoichiran.html
- 松山市「介護保険課」 https://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/kakukaichiran/hokenfukusibu/kaigohokentoppu.html
- 松山市「松山市地域包括支援センター」 https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kurashi/kaigohoken/koureisyashien/shien_center/houkatsu.html
- 厚生労働省 介護保険最新情報 Vol.1506(令和8年5月29日) https://www.wam.go.jp/gyoseiShiryou-files/documents/2026/0602085932175/ksvol.1506.pdf
- 厚生労働省 介護サービス情報公表システム「サービス編」 https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/commentary/service.html
※本記事は2026年9月18日時点の公表情報にもとづいています。制度や費用、窓口は変わることがあります。実際の利用にあたっては、ケアマネジャーや松山市 介護保険課でご確認ください。